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2012/3/27(火)弾むオレンジ

24日のファイナルスペシャルで午前中はDさんのレッスンでした。生徒さん一人に対して私とSHIGEさんの二人担当です。

Dさんは今シーズンSAJの2級を習得なさいましたので、リフト上で今後の課題について聞いてみると、切り替えの時のオレンジの移り変わりの意識が少しあいまい良く分からない部分がある、ということでした。

そこでまずは私がレッスンを担当。切り替えの時にオレンジが弾んで次の足に移るということは物理的にはどういうことか、ということの解説から始めました。

既にこのブログでは何度か書いていることですが、ターン中に足裏に意識したオレンジがつぶれていると感じているということは、実際には雪面からの圧を受けてスキーがたわんでいる状態のことです。

そのたわみが解放されるのが、オレンジが弾むということなのです。これを体感するために、まず通常よりも強いエッジングをして、極端な圧を感じてみるということをまずやってみました。

スキーでは滑る状況に応じて、適切な角付けの量というものがあります。通常フィーリングスキーではこのちょうど良いところで滑ろうとします。しかし、時には強すぎるエッジングも試してみると、本当のちょうど良い場所がどのあたりか、ということがよりはっきりと分かるのです。

次は角付けは通常に戻して、切り替えで弾んだオレンジがまず、山足のアウトエッジに移るということを意識してもらいました。通常、スキー技術解説を読むと、ターン中の谷足インエッジから斜面に垂直に立つ位置を経て、山足のインエッジにエッジを切り替えるということが書いてあると思います。

しかし、実際にはターンをしてきたスキーが、重力に対してフラットになる状態(重力に対して垂直に立つ状態)を経ることなしに、斜面に垂直な状態になることはあり得ないのです。どうしてもやりたければ、ターン中にジャンプして切り替えをしないと無理です。

また、この重力に対して垂直に立った状態を少しの時間キープすることにより、次に斜面にフラットな状態から、エッジが立つ状態への変遷がスムーズに行くのです。

これをイメージすると、弾んだオレンジがまず、次の外足になる山スキーのアウトエッジに移り、センターを経てインエッジに移るということになります。

さて、この意識でDさんの滑りが変わりだしました。慣れていないので、多少のぎこちなさはあるものの、オレンジの受け渡しがスムーズになってきました。

そこでここからは、SHIGEさんにバトンタッチして、切り替えから谷回り、山回りの感覚に磨きをかけてもらいました。

また、午前中のレッスン終了後も午後のフォーメーションの最中に、雪の荒れた場所を通過するときも、しっかりと谷回りで落下することなどもアドバイスしていきましたので、Dさんはどんどんと滑りの感覚をつかんでいかれました。

これから春雪を滑る機会があれば、その辺りを良く練習しておいてください、とお話ししておきました。

どうぞ、この経験を忘れずに、さらに良い感覚をつかんでいただけますように。


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コメント

ファイナルでは大変お世話になりました。先生がお二人に生徒が一人なんて、とても贅沢な時間で勉強にもなりました。
きちんと理解して、意識して滑ると、ずいぶんと結果が違うのだということを改めて認識した次第です。

今シーズンは春スキーにはもういけませんが、揺れる通勤電車の中で斜面をイメージして、次のシーズンに備えようと思っています。
また、よろしくお願いします。

投稿: D野 | 2012年3月30日 (金) 21時55分

D野さん、今シーズンはありがとうございました。

オフの間は、いろいろとイメージを膨らませてみてください。

来シーズンも一層の発展がありますように。

投稿: Syrius | 2012年3月31日 (土) 10時19分

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