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2012/2/18(土)引くターンで滑りが変わる

土曜日はMさんのフレームレッスンでした。急斜面で腰が引けてしまうということでしたので、滑りを見せていただくと、山側に体が逃げてしまっていて、その分谷足に荷重が少ないのでスピードコントロールが難しい感じでした。

そこで樹海コースでオレンジイメージを使って、「引くターン」の練習から始めました。外足の荷重を強めるのではなく、内足の圧を減らしていくことにより結果として外足の荷重がたかまります。また内足を引こうとすると、絶対に山側に倒れることはできません。自然に外足に乗れるようになるのです。

引くターンは押すイメージのターンよりも、スキーがターンしようとする動きを妨げないように感じます。そのため、スキーが自分で回り込んできてくれるような感覚を覚えます。

ついでに樹海コース下から峰の原の非圧雪バーンに入ってみました。Mさんはあまり不整地に入ったことが無いと言われていましたが、こういうところでは左右だけでなく前後のバランスも取らないといけないので、スキーが上達したいと思えは、どんどん入って行った方が良いということもお話しました。

そして引くターンで滑っていただいたところ、問題なくターンができてしまったのです。

次は再度ラビットで上がってラビットの固めの斜面を使って、横滑りの練習をしました。この時にゆっくり降りるのではなく、ダダダっと落ちていくような横滑りのポジションを掴んでいただきました。

これも外足にしっかりと乗る感覚を養っていただくものです。Mさんは今までの感覚からすると、体がとんでもなく外側に傾いていると感じられたようですが、外から見ていると外スキーの真上にしっかり乗っているとしか見えないのです。

チャンピオンまで降りてきてからは、ターン外側の腕を下げていくというイメージで滑っていただきました。これらのトレーニングにより、滑りは大きく変わったのですが、Mさんは引くターンのイメージが少し強すぎて内足が持ち上がりぎみでした。

最後の仕上げとしてオレンジに戻り、オレンジにだけに集中して他のことは何も考えないようにして滑っていただいたところ、外足にはしっかりと乗ることができ、急斜面でのスピードコントロールもうまくいくようになりましたし、内足も安定した良い滑りになりました。

Mさん、どうもありがとうございました。機会がありましたら、また一緒に滑りましょう。

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2012/2/17(金)普段滑っている感覚は?

フィーリング・スキー・スクールでは、ホームページ上で毎週スペシャル映像を公開しています。

今週のビデオには私も登場しています。15秒から25秒の間、黒い帽子と真っ赤なスキーウエアで滑っているのが私です。

最初が立て水の坂のアイスバーンでのトレーン。後はトレーニングバーン上部での、小回りフォーメーションです。

この小回り映像ではトレーンの先頭を滑っているのですが、ではどんなイメージで滑っているか、というと実はイメージとしては特に持っていないのです。

先頭ですから後ろの二人がそれに合わせやすいように滑らないといけませんので、「トーン、ドーン」という掛け声で一定のリズムを刻んでいます。

そして、掛け声だけに終わらないようにそのリズムをキープするために、足元に神経を集中して滑っています。

「今、スキーのトップが雪を捉えた」とか、「抵抗を受けてスキーがたわんだ」、「たわみが開放されてスキーが走り出した」などを感じながら、その瞬間瞬間に滑りにフィードバックして調整しています。

それは頭で考えてできる次元の速さではありません。自転車に乗るときに、慣れてくるとバランスを取ることを頭で考えなくてもできるのと同じです。

そして、姿勢が乱れないようにするためには、受けた刺激に対してすぐに反応できないといけませんから、足元から伝わってくる情報に深く集中している、というわけです。

これはフィーリングスキーの創始者のTOKさんのレッスンを受けたときに、言われたことですが、オレンジならオレンジのイメージを習ったら、それが完全に身に付くまで何度も集中してドリル練習しなさい。

しかし、無意識でできるようになったら、もうオレンジのことは忘れても良い。頭で考えなくても体がそれを覚えているということです。同時にオレンジで習った感覚もしっかり体にしみこんでいるのです。

実際私もシーズン始めは、オレンジやその他のイメージを意識して滑ります。それがこの時期になると、定着してイメージよりも実際に体で感じる感覚をより意識するようになります。

もちろん、レッスンではイメージを使って教えますので、教えていることと自分がやっていることの間にウソがあってはいけませんから、その時はやっぱりイメージに集中して滑ります。

そんなこんなで昨シーズン以前と比べてもスキーのたわみや、足元の支点が今どこになっているのかなどを、正確に感じ取れるようになってきました。

みなさんも、せっかく高いお金をかけてレッスンを受けるわけですから、レッスンが終わったら忘れてしまうのではなく、完全に身に付くまで集中して練習してみてください。スキー仲間とそれを分かち合うのも良いと思います。

今後もフィーリングスキーを通して、より一層スキーが楽しくなり、みなさんのお役に立てるように努力していくつもりです。

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2012/2/15(水)コブの中でも、引くターン

YouTubeで昔の「SKI NOW」を見ることがありますが、コブを見ると形が丸いんですよね。

コブの滑りを習うときは、コブを越えながらスキーを回して、コブの向こう側を横滑りで削って行くという風に習うと思います。でも、昔の丸いコブならともかく、最近の溝コブはそれだけでは難しいです。

コブの中でしっかりとスキーを回してスピードコントロールして行くのですが、私が使っているのは「引くターン」です。

コブの中ではついつい足を突っ張ったり、エッジが立ちすぎてしまったりします。恐怖感があるのだから、当たり前のことです。でも、それだとコブの中で求められるのとは逆の動きになってしまいます。

整地で引くターン、それもプルークウエーデルンを練習しておくと、小回りにもコブにも使えるようになります。無理に回そうとはしないけれども、素早いターンができるようにするのが大切です。コブでのターンは結構細かい動きが必要になる場合がありますので。

それでは実践編ですが、滑り出しがまず肝心です。あまりコブが滑れない人は、直ぐにコブのラインに入ってはいけません。一つ前のコブを丸々ズラシながら迂回します。

細かなラインにいきなり入ってスキーを回そうとすると、とても大変ですが、コブ一つを迂回することにより、プレターンとなって次のターンに入りやすくなるのです。

このズラシているときがかなり重要で、ここでわずかですが圧が溜まってくるのを引いて吸収しておきます。そして次に伸び上がりながら、圧を開放していきます。この時にスキーが回りだします。

次が一番難しいところですが、落下しながらバンクに沿ってスキーを滑らせます。スキーがバンクに届いたら、引いて吸収動作を始めます。引くと言ってもコブの状況によりますが、急激に抱え込むのではなく、下からくる圧を受け止めて必要以上に圧を増やさないという感覚です。

この時のスキーはテール側を主としてズレながら回っている状態です。そのままバンクのラインを外さずに引いて、引いて引いてとしていると、スキーが回り込んで超深回りのターンになり、スピードがコントロールされます。

そのままコブのラインを外さずに、伸び上がりながらニュートラル部分で溜まった圧を開放しながら、次のターンという形が連続します。この時に次のバンクまでの落差がかなりある場合には、バンクまでスキーを止めない程度の横滑りで降りていけば良いです。

コブの中のバンクを滑りながら、引いているときはスキーが回ってくるのをじっと待つ間隔です。ここでは今まで経験したことが無いほど、下半身がねじられるはずです。このねじれがじゅうぶんでないと、次のターンの開始が直滑降的になり、スピードが増します。

とまあ、文字で書くとこんな感じです。実際にコブの中ではどんなラインを取るかが重要なんですが、さすがに言葉だけでの説明は難しいですね。

ここに書いたことを念頭において、コブ斜面でコブを眺めて、こんなラインで滑ろうと思い描いてみてください。その上で実際に滑ってどうかやってみて、イメージとのすりあわせをします。

バンクの部分でしっかりとスキーを回しこめるライン。何度か失敗するでしょうが、そうやって滑りを追い込んでいくと、漠然とですがこう滑ったら良いというのがわかってきます。

コブに限った話ではありませんが、結局最後は自分でわからないと滑れるようにはならないのですから。

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2012/2/14(火)まずはポジション

コブ斜面で横滑りしていこうと思った時に、整地よりやりにくさを感じますよね。コブでは斜面が平らでないので、エッジの接地している長さが整地の時よりも短くなっています。

これは見かけ上、短いスキーを履いているのと一緒ですから、前後のバランスがとりにくくなります。それでも良いポジションに乗っていれば、コブでもバランスを崩しにくいわけですね。

ポジションが完璧になるまでコブに入っちゃいけない、なんてことになったらいつまで経っても滑れませんので、どんどんチャレンジしていただきたいと思いますが、良いポジションにピンポイントで乗れるようになれば、どこを滑ってもうまく滑れるようになるはずです。また、スキーのたわみを生かすためにも、良いポジションは必要です。

では、ポジションが良くなるのにはどんな練習をしたら良いか、という話になると、一つは整地だけでなく、新雪、粗踏み、悪雪などなどいろいろな斜面を滑ってみることです。

でも、自分が滑る時にきれいにグルーミングした整地しかない時だってありますよね。こんな時は自分で滑る条件をきびしくしてあげれば良いです。ストックを持たずに滑るとか、ターン中に内足を持ち上げてみる、バックスライドとか、チップアンドテールなど、いろんなことをして遊んでみるのも良いですね。

そして、こういう時にこそ、足裏のピンポイントの場所にオレンジを意識してあげると、もっと重心がビシッと決まります。

また、どんな条件でも楽に横滑りができるということも、ぜひやってみてください。テールが引っかっかるとか、うまくずれないとかあると思いますが、慣れてくるとだんだんとうまくできるようになります。

これでコブの中を降りていけるのですが、後はスキーの動きを止めてはいけません。その話はまた明日書きたいと思います。

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2012/2/13(月)固いコブは意外と易しい

土曜日は二時半までレッスンがあったのですが、その後は時間が空いたのでユリワリでコブの練習をすることにしました。先日別のところで溝コブの滑り方で少し閃いたものがあったので、試してみたいと思ったのです。

先日松本市街地でも大雨が降った時にはこちらでも同じだったようで、カリカリになったコブが待ちうけていました。早速横滑りでコブに入って行ってみると表面が滑らかなので、エッジがしっかりしていれば案外スムーズに横滑りができてしまうのですね。

そこから次のバンクに向けて滑って行くと、また少し落差があって横滑りみたいな感じで滑り続けることができて自分でも拍子抜けした感じです。もちろん下までノンストップなんてわけには行きませんが、昨シーズンは斜度の無くなった所から滑っても飛び出してしまっていたものが、ターンが連続していきます。

これがまたコブを攻めていくなら、アイスバーンのコブはスピードコントロールが難しいのは私でもわかりますが、ずらして行くなら意外と易しいというのが、正直な感想でした。

コブのどこに困難さを感じるのかは人それぞれだと思いますが、私はこう滑るということについてはまた明日以降書いてみます。

人それぞれに自分の感覚というものがありますので、物理的な現象としては同じ体験をしていても、それを言葉で表現した場合は個性がでます。ですから、人の言ったことをやってみて上手く行けば、それは自分と感覚が近かったということでしょうし、できなかったとしても感覚に違いがあるということだけかもしれません。

また、これしか滑り方が無いということでもありませんので、あくまで参考にということでお願いしますね。

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2012/2/11(土)滑れば楽しい

今日は6歳のYちゃんと、9歳のKちゃん二人の1,2フレームのレッスンを担当しました。アニマルレッスンでは無かったんですが、せっかくなので私もカエルの着ぐるみを着てレッスンしましたよ。

二人ともスキーは初めてではないんですが、まだあまり滑れないということでしたので、準備体操の後、スキーをつけて歩いたり、片足ずつ交互にスキーをつけてスケーティングしたりということから始めました。

これは比較的かんたんにできましたので、次は斜面を歩いて登って直滑降です。Kちゃんは直ぐにプルークファーレンの形ができましたので、まずはきっちり止まれるように練習してもらいます。

Yちゃんは最初は本当にスキーを平行にしての直滑降から始めて、何本か滑ってみました。Yちゃんは滑っているときのポジションが良いので、私がスキーの先端を持ってプルークファーレンをしてみました。

これもけっこううまくできてしまいました。しかも、それまで歩いて斜面を登ったりということをYちゃんは大変そうにしていたのですが、プルークで滑って止まれると言う経験をした途端に目が輝きだしました。

それで二人を連れて、バンビゲレンデのリフトに乗ってみることに。もうKちゃんは一人でどんどん滑ってしまいますので、少し下まで滑って待っていてもらって、Yちゃんのスキーの先端を持って滑りだします。

バンビゲレンデは上から下まであまり斜度の変化がないので、下の斜面を少し登ったところから滑れる子なら、リフトに乗っても滑ることは容易です。Yちゃんも直ぐに一人で滑れるようになりましたので、安全のためにとにかくしっかり止まれるようにだけ教えるようにしました。

一方Kちゃんはスピードコントロールに問題がないので、ターンの導入をすることに。その時はもう午後になっていましたので、お昼休みの間に仕込んでおいたスポンジボールをスキーの下に置いてそれをつぶしてもらい、イメージをつかんでもらいます。

その後、実際に滑りながらやってもらうわけですが、平らなところでやるのと斜面でやるのとでは勝手がちがいます。でも、止まった状態から直ぐに外足のボールをつぶすイメージをやってもらうと、スキーがぐっと回り込んできます。

Kちゃんのターン導入は、時間がなかったこともあり、ここまででした。Yちゃんの方は、プルークファーレンだけですが、どんどんスピードを出して滑り、しっかりと止まることができるようになりました。

リフトにはKちゃんは一人で乗ってもらい、Yちゃんは私と乗ったのですが、Yちゃんはリフトも一人で乗りたくて仕方が無いようでした。

二人ともたくさん滑って楽しかったようです。最初に習うときは少し大変なこともありますが、やっぱり滑れば楽しい。これに尽きますね。

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2012/2/4(土)技術に裏付けされた安心感

今日は実際には2月7日ですが、ブログをお休みしてしまいましたので、先週の土曜日のクラブのジュニア指導の最終回のことを書きたいと思います。

毎年行っているジュニア指導も今日が最終回になりました。全部で5回の講習の内、私は1,3,5回目を担当しました。私がいなかった時にどんな講習をしたのかは興味があるところですが、子どもたちも詳細は覚えていないので、初めて上の斜面に行ったということだけを聞きました。

ところが、ひとつ上の班から上の少し急な斜面が怖い、という子が移ってきましたので、最初は緩斜面を使った講習をしました。

緩斜面と言っても、上の斜面から降りてくるところの少し斜度のあるところを使って、スピードコントロールの練習です。イメージとしては階段を降りて、踊り場を少し横に進んでから次のターンに入っていくという感じです。

最初は一回ごとに、横へ進んでターン弧を切り上げて止まるということをしながら、次第にターンをつなげていくようにします。斜度があると、必ず急いでターンをしないといけないと慌てて、ニュートラル部分がなくなってどんどん落ちてスピードが出てしまうという子がでてきます。

さらに、スキーの動きを止めないということが重要です。これも斜度が上がると、怖いのでプルークを思いきり広げて、スキーを止めてしまう子がでてきます。確かにスピードは出ないので怖くはないかもしれませんが、それをしていると斜度に対応するのに時間がかかってしまいます。

結局のところ、緩斜面できちんと外足荷重ができてターン弧を切り上げてスピードコントロールができている子は、斜度が上がっても比較的早く慣れることができます。

スピードがコントロールできると思うと、そんなに怖さを感じませんから、どんどん滑ることができるので、さらに上達します。

これは大人がコブ斜面を滑る時なども同様で、小回りできちんとスキーを回しこむことができていたり、きれいに横滑りをする技術がある人は、コブの中でもそれほど不安を感じません。

技術を習得することにより、それに裏付けされた安心感があるので、どんどん滑ることができて、上達するというわけです。

もちろん、整地でいくら上手でも、初めて不整地に入っていけば必ず転ぶと思います。うまくいかなくてもチャレンジする気持ちは大切です。無謀でもいけませんが、慎重すぎるのもいけません。

あまり難しく考えずに、失敗も楽しんでしまうような気楽な気持ちが一番良いと思います。

話が脱線しましたが、その後は上の斜面に上がって練習しましたが、やはり人によって技術の差は出てしまいましたが、なんとか全員下まで滑って降りてくることができました。

基本的なことは学んでいますので、後は練習を重ねるだけです。来シーズンまた会うことができたら、さらに成長した子どもたちの姿が見られることと思います。

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2012/2/1(水)揃えようとしないほうが揃う

スキーを覚える時は、普通はプルークスタンスから始めてパラレルに移行します。パラレルターン自体はそんなに難しいというわけではありませんが、ついついシュテムっぽい動きがでてしまうということも珍しいことではありません。

私は普通に滑っているときに、たまにプルークスタンスが出たり、シュテムになってしまうことはそんなに大した問題ではないと思うのですが、苦手な方のターンが常にシュテムっぽくなってしまうというのは改善したいところですね。

この時に効くのが「引くターン」です。外足の荷重を強めるのではなく、内足の荷重を減らしてやるという滑り方です。荷重が減っていますから、プルークポジションを維持しようとする力が失われます。

そのため、荷重が強まった外足は迎え角を作ったまま滑っていくのに対して、内足はひねりが解放されて外足に揃っていくというわけです。

ところでこの時に大切なことは、自分から内足を動かして揃えないということです。完全にフラットな雪面なら問題ありませんが、少しでも凸凹があるときは、内足が引っかかってしまうということが良くあります。

内足の力を抜くと、雪面に合わせて前方にスキーが移動しながら揃うのに対して、自ら動かすと雪面上でスキーを横方向に動かすことになりますので、引っかかりやすのです。

そして引くターンで滑っていると、スピードが出てくると自然にパラレルに移行してしまいます。揃えようとしないと足が揃い、揃えようと思うと思ったように足が揃わないということになりますね。

尚、いつもはパラレルで滑っているが、急斜面になったり、小回りをしようと思うとプルークスタンスが出てしまうことがあります。普段はパラレルで滑ることができているのなら、これはスキーを早く回したいという意識があるからです。

まずは緩斜面や中斜面で 雪の力でスキーを回してもらうことを覚えてから、斜度を上げていきます。

スキーを自分で揃えようと無理な操作をしない、あるいはスキーを自分で回そうとして自ら動かすことをしない、ということが結局は上手に滑るコツなのです。

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