2011/10/26(水)難しいが同時に楽しいこと
故マルティン・グガニックが「スキーで最も大切なものはバランス」と言っていました。体操競技などを除けば、ほとんどの陸上の運動が前後左右のバランスだけを考えていればことが足ります。例えば走る場合、左右や前後でバランスが崩れなければ、転ぶことはないわけです。
水泳の場合は体が水に浮いてしまっていますから、つかまるところのない状態です。昔、家の娘に背泳ぎを教えていた時に、仰向けで泳ぎ始めているのに、腕をかくと下を向いてしまうなんてことがありました。力のバランスが崩れるとそんな陸上では考えられない動きが出るのです。
以前から何度か書いてますが、スキーで新雪や粗踏みコブと言ったバランスを崩しやすい条件のところを滑るときには、水泳で三次元でのバランス感覚を鍛えておくと少しは役に立つのではないか、という思いがあります。
水泳ではかなり神経を集中して、体の動きを調整します。クロールや背泳ぎのローリング、平泳ぎだと左右対称に泳がないといけないのに、誰でも左右の力の違いがありますから、それによって体が左右に傾いてしまわないよう調整する、などです。
しかし、体が水に浮いていますし、目も水中にあるわけですから、陸上のように簡単に調整はできません。
結局、三半規管で体の傾きを測るだけでなく、腕のかきや足のけりの感触や、水の流れなども全て感じ取りながら、調整をしていくわけです。こんな風に書くと泳ぐのって、すごく大変と思われるでしょうが、実際は無意識に近い状態でやっているのを、文字で表せばこんな風になるということだけですが。
そうして全身のセンサーを使って、いろいろなものを感じ取りながら泳いでいると、水と一体になったような感じがして楽しいのです。体が浮いていますから、ある種空を飛んでいるような感じになることもありますしね。
フィーリングスキーでは、足裏を初めとした全身で雪からの情報を感じ取ろうとすることにより、体がリラックスして楽しく滑ることができるのですが、同じようなことが水泳でも起こります。
全てのことに、難しさを感じながらも、同時に楽しんでいければ最高って思うのですが。


コメント
Syriusさん。ご無沙汰しております。
朝晩の気温も一桁台となりシーズンもより近づいてきましたね!
今回の書き込みでチョット一言。僕は中学の時、体操クラブに所属していました。体操は強靭な筋力は勿論必要ですが、身軽でレベルの低い僕ではさほど体力は必要無かったと記憶してます。何が必要だったか・・それは”バランス”。床運動、跳馬など空中の姿勢は重力方向を感じながら回転中は軸のブレます。これを色々な筋肉を使い修正しバランスを取ったり、着地するタイミングや、バランスの乱れを修正しながら姿勢を整えていたと記憶しています。一度空中に飛び出すと何もできない・・と思われているかも知れませんが実は体操もバランスの必要な競技の一つだと考えます。
投稿: Nishi | 2011年10月27日 (木) 22時14分
Nishiさん、コメントありがとうございます。
私は体操競技はしていませんでしたが、体操におけるバランスの大切さは良くわかります。初めの方で、「体操競技を除けば」と書いたのはそういうわけです。
ひょっとしたらNishiさんの不整地での絶妙の滑りは体操で鍛えられたバランス感覚のおかげなのかもしれませんね。
投稿: Syrius | 2011年10月27日 (木) 23時27分
あっ!体操を除きだ! 失礼しました。(飲み過ぎ〜)
投稿: NIshi | 2011年10月27日 (木) 23時54分