« 2007/5/25(金)人それぞれの感じ方があり個性がある | トップページ | 2007/5/27(月)違いを楽しむ »

2007/5/26(土)感じると言うこと

昨日の記事について、コメントをいただきましたので、少し感じるということについて書いてみたいと思います。スキーからは離れますが、F1のお話です。

1993年にイギリスのドニントンパークで、ヨーロッパグランプリの名称でレースが行われたとき、アイルトン・セナは雨の中スタートで5番手に落ちながらも、滑りやすい路面にもかかわらず、コーナーで先行車をどんどんと追い抜いて、一周目の最終コーナーではトップに立ってしまいました。

今では伝説の走りなどと言われていますが、雨の中でのセナの走りを見ていて他の車と比べて圧倒的にスピードが速く、後に雨のレースで強さを誇った若きミハエル・シューマッハや、当時マシン性能では文句無くトップでその年のチャンピオンになったアラン・プロストなどを抵抗する間も無く、抜き去ってしまいました。

私はテレビで見ていましたが、セナのスピードはコースを飛び出してしまうのではないかと思うほどでした。雨の中での限界性能は各マシンとも大差は無いはずですが、なんでセナはそんなに速く走ることが出来たんでしょうか?

この何日か後にテレビで、その時はすでに引退していた、日本人初のF1ドライバー中島悟さんが解説をしていましたが、ドライバーが雨の中で限界を知る方法が人によって2種類あるそうです。

一つはステアリング(ハンドル)で感じるフィーリングによって、もう一つはお尻をセンサーとして感じる方法。セナは間違いなく、後者のタイプだということでした。みなさんも運転をする人は、雨の日にハンドルが軽くぐにゃとしたフィーリングになるということを感じることがあると思いますが、セナはそういうことは全く関係なく、自分のお尻で感じるマシンの限界によって車を操っていたようです。

私にはこんな技は出来ませんが、何気なく運転しているときと路面から何かを感じ取ろうとした時には、明らかに体に伝わってくる情報量が違うということはわかります。タイヤやサスペンションを経由して、シートを通して体に伝わる迄にはかなりの情報が失われているはずですし、車自体もレーシングカーのようなダイレクトな操作性もありませんが、道路の情報はそれでも伝わってきます。

ある種神経の研ぎ澄まされた状態でありながら、だからといって無用な緊張してもいない状態です。こういう精神状態はフィーリングスキーと共通のものを感じます。もちろん、車は移動手段ですから、いつもこんなことを感じていては疲れてしまいます。

でも、雪の無い季節でもこんなことをしてみると、感じる力を訓練することが出来ます。良く、考えずに体が動くと言いますが、実際には筋肉はどこかから指令が無いと絶対に動きません。以前にも書いたように無意識下の運動は主に小脳の役目なんですが、運動しようにも情報が充分に伝わらないと小脳も動けないわけで、そのためには神経を研ぎ澄ませて、スキーなら雪からの情報を探りに行くということになります。

ちょっと理屈っぽいと感じるかも知れませんが、自分の体に情報を受け入れようとか、感じ取っていこうと意識することが、良いスキーイングに繋がるのはこんな不思議な体の仕組みがあるからだと思います。

ぜひ、試してみて下さい。


« 2007/5/25(金)人それぞれの感じ方があり個性がある | トップページ | 2007/5/27(月)違いを楽しむ »

コメント

今日のSyriusさんの記事を読ませて貰ってスッキリしました。
どうやら私も何か他のイメージを浮かべながらよりもダイレクトに
外部からの信号を受けて反応する現実型のようです。

私も冬には雪道をよく車を運転しますが、走り出してすぐにその日の
路面状況を察知し、状況に合った運転モードに入ります。
察知の仕方は体全体を使ってる感じがします。

スキーでも同じかも知れません。足裏だけでなく体全体で雪の状況を
察知しながら操作をしてるのだと思います。でも何か新しい
スキー技術を学ぶ時はイメージ練習が必要なのかも知れませんね。

投稿: MASA | 2007年5月27日 (日) 07時23分

MASAさん、コメントありがとうございます。
感じることもイメージも、スキーに役立ってなんぼって考えたら良いと思いますよ。とにかくスキーに行ったら、楽しんで滑りましょう。

投稿: Syrius | 2007年5月27日 (日) 19時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2007/5/25(金)人それぞれの感じ方があり個性がある | トップページ | 2007/5/27(月)違いを楽しむ »