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フィーリングスキーとの出会い

みなさん、はじめまして。Syriusといいます。このブログを見た人の中には、フィーリングスキーって言葉を初めて聞く人も多いのではないかと思います。

これはFeeling(感じること)とSki(スキー)を合わせた造語で、簡単に言えば人間の持っている感覚をフルに使って滑るスキー、と思ってもらえば良いと思います。でも、見た目の滑り方が、フィーリングスキーとそうでないものと大きく違うわけでは無いんです。

フィーリングスキーの特徴と言うのは、足裏や皮膚を通して感じる触覚や筋肉の反応、滑る音に対して聴覚など色々な器官を通して感じて滑るということを意識することにより、身体がリラックスして雪質や斜度の変化などに対して、自然に反応してくれるということですが、詳しいことはまた少しずつ書いていきますね。とりあえず自己紹介を兼ねて、私とフィーリングスキーとの出会いについて紹介したいと思います。

私は今日現在45歳ですが、スキーを始めたのは遅くて、37歳の冬でした。2シーズン目に、小回りがまだ上手く出来なかったので、「小回り」と「スキー」をキーワードにして、インターネットを検索していた時に出会ったのが、このフィーリングスキーの提唱者で、私の師匠のTOK先生(以下、TOKさんと呼ばせてもらいます)のホームページだったんです。(現在のURLは、http://olss.jpski.com)

このページには、TOKさんの日々の生活やスキーレッスンの中での経験を記した日記、スキー技術Q&Aなどのたくさんのコンテンツがありました。フィーリングスキーはどんなものかというのは、実際にTOKさんに雪の上で何度も教えてもらうまではあまり良くわかっていなかったのですが、スキーは大好きだったので、毎日のようにホームページは見ていました。

昨年までTOKさんは30数年に渡って、白馬の某スキースクールに所属して活動していたんですが、今シーズンはスクールを離れて、jpSKIというスキー連盟などの他の団体から独立したスキークラブを活動の母体とするようになったんです。

現在のjpSKIにはTOKさんに賛同する、百数十人ものメンバーがいます。まだTOKさんがスキースクールに所属していた去年から、レッスンをキャンプ形式にしてなるべく多くの人のレッスンが出来るようにしてきたのですが、現実問題としてTOKさん一人では、レッスンを希望する人たちをまかないきれないという問題があって、教師として働ける人間の育成が急務になってきた、とTOKさんは感じていたようです。そのため、今シーズンより、Rookie Academyというプログラムを始められました。

これは、TOKさんと同じようにフィーリングスキーの考え方を元にレッスンをする教師を育成していくプログラムです。今シーズンすでに私を含めた14人が、このRookie Academyを卒業して、フィーリングスキーの教師として活動を始めるようになりました。

私もjpSKIではまだレッスン経験はないんですが、所属するSAJのクラブでのジュニア育成のプログラムでは、子供相手のレッスンにこのフィーリングスキーを応用出来ないかということを課題にして色々と試してみています。そんな現場での話もまた少しずつ紹介していきますね。

今、私が目指しているのは、スキーに行ったらきれいに整地された斜面だけでなく、山ごと楽しむということが一つです。また、自分自身の年齢のこともあり、シニアや女性、子供といったパワーで滑るスキーがしずらい人たちが、体のかかる負担が少ない楽な滑り方がいかに出来るかってことなんです。

実はこのあたりのことは、TOKさんの目指している「生涯スキー」とも一致していて、今の私の大きな目標としています。

もう一つ教師として思っているのは、私がスキーを始めたころ経験したことなんですが、先生が見てくれていると、不思議と安心感があって、普段一人だったら怖くて滑れない斜面が何とか滑れてしまったりすることがあるんですが、今よりワンステップアップしていくお手伝いが出来たら良いなあってことなんです。

次回よりフィーリングスキーについての色々な経験を書いていきたいと思いますが、少しでもこのブログを見てくれている人の役に立てばうれしいです。


フィーリングスキー体験その1

何年か前の話です。その頃の私は今のように、自然雪が降る前から人工雪のスキー場でシーズンを始める、なんてことはありませんでした。年末頃になるとどこでも雪が降って、ちょうど鹿島槍のナイターが始まるので、会社の大掃除を終えた後に出かけていって滑る、ということを何年かしていました。

その日は特に何を教わったというわけでは無いんですが、TOKさんのホームページを見ていましたので、フィーリングスキーで足裏感覚でいろいろなことを感じ取ろう、ということを考えながら滑っていたんです。

横滑りしてスキーがズレている感覚を感じていく。当然、頭でそうしようとして滑っているわけですが、その結果として足の裏からどんな感じが伝わってくるのか、とくかく理屈では無く、ひたすら感じるということをしながら滑っていました。

さて、鹿島槍には1本ブナダウンヒルコースというコースがあります。その滑り出し部分の斜面の中央は整地されているのですが、左側は不整地でコブになっていることが良くあるんです。さっき書いたように、足裏でひたすら感じるということばかりして滑ったあとで、ここを滑って見ました。するとどうでしょう、そんなに大きなコブではないのですが、なんと小回りで滑っているではないですか。

TOKさんのホームページには、時々こんな話が載っていたんですが、まさか自分がそれを体験するとは・・・。しかも、傑作なオチがついています。後日、コブを滑ってみたときは全くダメでした。きっと素質のある人であれば、そこで一気に開花したのでしょうけど、凡人の私にはムリでした。

でも、その時は確かにコブを、しかも小回りで滑っていたんです。こんな不思議な体験があるんで、フィーリングスキーって面白いんですね。

同じような話があるので、また次の記事で紹介してみますね。


フィーリングスキー体験その2

さて、前回は足裏感覚って考えていたら、なぜかコブが滑れちゃった話ですが、今回はその続きみたいな話です。

前の話の時は、まだTOKさんに教えてもらったことは無くて、自分で試してみて偶然生まれた経験でした。今回は、TOKさんからのレッスンも2回くらい経験した後のことです。しかし、これも同じく全く偶然に生まれたエピソードなんです。

この時は、現在も所属しているスキークラブに入って、2年目くらいだったと思います。合宿で野沢温泉に行ったんです。2日目は1日中雪降りで、その中でクラブの講習を受けていました。

野沢温泉には、牛首コースという上級者向けの斜面があります。コース幅が狭くて斜度もそこそこあって、コブもあるというコースです。と言っても、まだ実際には滑ったことは無くて、インターネット上の情報で知っていただけのコースでした。

今度はどこを滑ろうかという話になった時に、クラブの先輩が「こっちこっち」と牛首コースに向かって滑り出しました。内心、「やめて・・・・。」と思ったんですが、自分ひとりだけ違うコースを行ったら、みんなとはぐれてちゃうんで、仕方なく渋々ついていきました。

悪いことは重なるもので、雪降りで湿度が高かったので、ゴーグルが曇って周りの人は見えるものの、雪面は全く見えない状況になってしまったんです。でも、ここでゴーグルを拭いていたら、みんなとはぐれてしまいます。

まあ、何とかなるだろと思って、みんなと一緒に下ってきました。そうしたら、やけに下のほうからドン、ドンと突き上げられるんです。最初は「何だろう」とただ不思議に思っていたんです。そのうちにわかりました。そう、コブだったんです。

知らず知らずの内に、中回りくらいのターンでコブを吸収しながら滑っていたのです。その中で、大きなコブに乗り上げたときは、えっと思うくらいスピードが落ちて、良くTOKさんのホームページに書いてある、「コブは急斜面と緩斜面の連続」という言葉を初めて実感しました。

この話をリフトに乗りながら、クラブの指導員にしたら、「それはまさに、足裏感覚で滑るってことだね。」と言われました。

この後ゴーグルを拭いてから、講習で他のコブ斜面に入りましたが、その時はやっぱりだめでした。その後もコブを見ては、びびって滑れないって状況が続きましたが、やっぱり目で見てしまうと、恐怖心が先立ってしまって滑れないものなんですね。(もちろん、例外も多いでしょうけど)

先日滑ったときは、多少は滑れましたが、胸を張って「滑れます」と言えるのは、まだもう少し先のことになりそうです。私の場合、まず、メンタル面を克服しないと、ダメですね。

いくら偶然としても、2回もコブを平気で滑った経験があるというのは、自分でも少し驚いています。(そして、そんな経験があるのに、まだコブをマスターしていない自分も情けないですが)。TOKさんは良く、「フィーリングスキーをすると、人間の元々持っている能力が目覚めてくるのだと思う。」と言っていますが、私も自分の経験を通して、同じことを実感してます。


自己紹介

Photo2 生徒さんから「あのくらいなら出来そう」と思ってもらえるレッスンを目指しています。

スキーがとても上手い先生は理想ですが、見せてくれるお手本が自分にはとっても出来ないレベルだったという経験はありませんか?

スキー教師の中にはスキーが上手くて、生徒には絶対出来ないようなことが出来ないと、なめられると思っている人もいるかもしれません。

確かにそういうことは言えますが、一方であまり凄いお手本を見せられても・・・と思う人も多いのではないでしょうか?

でも、「あのくらいなら出来そうだ」と思ったら、やってみることが出来るし、比較的簡単に出来ることと思います。

それを積み重ねて1シーズン、2シーズンと過ごしていったら、着実にレベルアップしていくことが出来ると思います。

普段スキーの出来ない季節には、自転車や水泳などもしています。

他には去年中国に出張した時から興味を覚えて、中国語も習い始めました。女子十二楽坊のファンでブログも書いています。

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